受けやすい?!65歳超雇用推進助成金を解説!

助成金
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助成金と言えばキャリアアップ助成金が有名ですが、

50歳以上のパートさん・アルバイトさんが多い企業なら、

【65歳超雇用推進助成金(高年齢者無期雇用転換コース)】

の方が実は受給しやすいことをご存じですか?  

 

この記事では【65歳超雇用推進助成金(高年齢者無期雇用転換コース)】に

ついて分かりやすく解説していきます。

 

特に、清掃業・製造業・警備業などの企業さんは必見です!  

 

どうしたらもらえる助成金なの?(支給概要)

 

高年齢者がいつまでも働くことができる生涯現役社会を実現するため、

50歳以上(定年年齢未満)の有期契約労働者を

無期雇用に転換させた際に助成されます。  

 

有期契約とは  :企業と労働者が労働期間を定めて労働契約を結ぶこと(1年契約とか2年契約とか、ですね)
無期雇用転換とは:有期契約の従業員を、契約期間なしの従業員に変更すること

 

50歳以上のパートさん、アルバイトさんが多い業種と言えば、

清掃業、製造業、警備業、介護関係でしょうか。

決して、定着率が高い業種ではありません。

ハローワークの求人にも比較的多くの求人が掲載されています。

だからこそ、頑張っているパート・アルバイトさんを無期雇用にすることは、

会社にとってもご本人にとっても嬉しいことですよね。

 

さらにそれで助成金がもらえるのであればサイコー!ですよね!  

 

じゃあ、いくらもらえるのでしょうか?  

 

 50歳以上定年未満の「有期契約労働者」を「無期雇用」に転換する場合に受給できる
 

高年齢者無期雇用転換コースの助成金の額は?

 

ずばり!

中小企業が従業員を無期雇用に転換すると、一人当たり48万円もらえます。  

そう、2人無期雇用に転換すると96万円です。3人だと144万円です。

 

申請は1年度あたり10人までとなっているので、480万円!(生産性を満たした場合は600万円)

結構嬉しいですよね! 

 

金額は、「中小企業」かそれ以外かで異なりますので、説明を載せます。

中小企業とは:次に該当する企業のことをいいます
     ・小売業   : 資本金5,000 万円以下 または従業員 50 人以下
     ・サービス業 : 資本金5,000 万円以下 または従業員 100 人以下
     ・卸売業   : 資本金1億円以下 または従業員 100 人以下
     ・その他の業種: 資本金3億円以下 または従業員 300 人以下
      ※飲食店は小売業に含まれます
 
そしてカッコ書きの<60万円><48万円>は、

「生産性要件」を満たしている場合に、助成金が割増されることを示しています。

生産性要件とは:企業の生産性向上の取組みを支援するため設けられた助成額割増等のための要件。
↓ 詳細はこちらよりご確認ください
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000137393.html
 

主な支給要件は?

 (1)「無期雇用転換計画書」を提出し、計画内容について認定を受けていること。

 (2)有期契約労働者を無期雇用に転換する制度を、就業規則(または労働協約等)に規定していること。

 (3)その就業規則(または労働協約等)に基づき、50歳以上(定年年齢未満)の 有期契約労働者を
    無期雇用労働者に転換すること。
    ※無期雇用転換日時点で64歳以上の労働者はこの助成金の対象外

 (4)その転換された労働者を、転換後6カ月以上の継続雇用・賃金支給をすること

 (5)「無期雇用転換計画書」提出日から起算し、1年前の日~支給申請日の前日までの間に、
    高年齢者雇用安定法第8条または第9条第1項の規定と異なる定めをしていないこと。  

 

ちょっと言葉が専門的だったりして難しいですよね。

ここで全て説明すると逆に見る気がなくなってしまうと思うので;

詳しく知りたい方は、直接問合せフォームよりご連絡ください・・!

助成金申請の流れ

***計画開始の2カ月前の日まで***
「無期雇用転換計画」と〔添付書類〕を作成し、独)高齢・障害・求職者雇用支援機構に提出する

②「無期雇用転換計画」の認定を受ける

*** 転換後賃金を6カ月分支給した日の翌日から2カ月以内に***
「支給申請書」と〔添付書類〕を作成し、独)高齢・障害・求職者雇用支援機構に提出する

④支給の決定を受ける

 

 

〔添付書類〕、、、そうなんです。

 

この添付書類が多いし細かいし、手間がかかるんです。

まぁ、絶対に不正は許されない助成金なわけなので、あるあるですが。 

 

だから、社労士に委託する企業が多いわけですが、

「いや、自分、やってみます!」という強者?さんのために、

次はこの添付書類について書いていきます。 

 

たぶん、この助成金についてこんなに細かく書いた記事って ほぼナイんじゃないでしょうか?!

というところにモチベーションをもっていってがんばりまーす。

(最後に)「キャリアアップ助成金より受けやすい」とは?

それは、

転換後の給与をアップすることが要件になっていないためです!  

 

キャリアアップ助成金は、転換後の給与を5%以上アップことが要件の一つとなっています。

これに対して、この65歳超雇用推進助成金(高年齢者無期雇用転換コース)は、

給与を上げなくても受給できるため、キャリアアップ助成金より利用しやすい、ということになります。  

 

ただし、同じ労働者について、65歳超雇用推進助成金(高年齢者無期雇用転換コース)と

キャリアアップ助成金の両方を受給することはできません。

趣旨が同じなので、当然と言えば当然なのですが。  

 

この65歳超雇用推進助成金(高年齢者無期雇用転換コース)をうまく活用すれば、

会社と従業員さんの両方にハッピーをもたらすことになると思いますよ。  

 

では次の記事では、当助成金の添付書類について書いていきます。  

 
 
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